男性更年期障害の予防~生活改善が必須


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男性の更年期障害にテストステロンの低下が関係していることは 男性の更年期障害~症状・検査・治療で説明しましたが、興味深いのは、加齢によってテストステロンが減少することは確かにせよ、それが加齢と正比例するとまでは言えないことです。


たとえば、会社で管理職として日々強いストレスにさらされている40代男性のテストステロンのレベルが、退職後に日々平穏な生活を送る60代男性のそれよりも低い、といった事象も観察されています。これは、男性ホルモンの減少には年齢の他にも様々な要因が影響することを示しています。


テストステロンが減ったなら外部から補充すればよい、というのがホルモン補充療法ですが、いずれにせよホルモンの投与を一生涯続けることはできません

男性ホルモンの投与は、事前の血液検査で安全性を確認した後に行われ、投与後は定期的な検査も行われるものの、それでも肝機能異常やアレルギー反応・あるいは前立腺疾患の発現リスク等の副作用を、完全に排除することはできません。


加えて、長期間の投与によって自身の精巣機能が低下していくため、それを避ける必要もあります。

外部からのホルモン補充療法を行うにしても、医師の指導の下で一定期間に留め、あわせて食事・運動・睡眠・ストレス等に関わる日々の生活環境の改善に努めることで、男性ホルモンの減少を最小限にとどめる必要があります。


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ストレスの持続的な増加は男性ホルモンの分泌を妨げますし、男性ホルモンは睡眠中に分泌されて回復するので、日々の睡眠時間の絶対量が少ないと、男性ホルモンの分泌が十分に行われなくなります。


男性更年期障害


男性の更年期障害は、女性の閉経のような明確なサインが乏しいことから、初期症状があっても見逃されがちです。

加えて、閉経前後の数年に留まる女性のそれと違って病状が長期化しやすく、更年期を過ぎた後に良化する可能性も乏しいと言われます。

身体的・精神的な症状が見られた段階で早めに専門医の診察を受け、治療と並行しながら生活改善に取り組むことがポイントになります。


近年、男性更年期障害はいわゆる「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」との関連性が高いことが判明しています。

会社の健康診断(特定健診等)でメタボ判定を受けた方は生活習慣の改善指導を受けることになりますが、それをきちんと実践することがすなわち更年期障害の予防にもなるのです。


更年期男性の運動・食事・生活習慣~対策のポイントで、生活習慣の具体的な改善ポイントをチェックしていきます。


次の記事は「更年期男性の運動・食事・生活習慣~対策のポイント」です。

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