更年期の症状(1)~ホットフラッシュ


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更年期障害の半数以上の方にみられる代表的症状のひとつがのぼせ発汗で、これらは「ホットフラッシュ」と呼ばれます。ホットフラッシュは、若年性更年期においてもよく見られる症状です。

特に理由も無いのに数分程度、顔面のほてりを伴った汗が吹き出る状態になります。時間が立つと症状が全身に広がっていく人もいます。

ただでさえ暑い夏場は体力的なつらさが倍増しますし、冬場は自分だけ異様に汗をかいて周囲から浮いてしまう状況が耐えがたいとして、最も不評をかっている更年期症状です。


ホットフラッシュは自立神経のバランスが崩れることにより、上半身の神経系が興奮制御しにくくなることから来る症状と考えられています。

更年期の乱高下しやすい血圧が、ホットフラッシュと深い関係にあるとする調査結果もあります。


女性ホルモン「エストロゲン」には血管の拡張作用がありますが、これが減少することで血管の弾力性が衰え、若い頃は低めで安定していた血圧が、更年期に入ると乱高下しやすくなります。


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高血圧は動脈硬化を招き、糖尿病・脳梗塞・心疾患等さまざまな生活習慣病にも直結しやすいので、ホットフラッシュに悩む方は日々の血圧チェックも習慣化したいものです。

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ホットフラッシュをはじめとするいわゆる「不定愁訴」は、更年期の間は完全に止めるのが困難な症状です。

ホットフラッシュを和らげるための治療には、ホルモン補充療法(HRT)や精神安定剤・自律神経調整剤・漢方薬等の投与が、よく行われるところです。


ホットフラッシュ

photo credit: Here I Am Encased
via photopin (license)


しかし更年期症状のすべてがホルモン補充療法で解決できるものではないですし、副作用のリスクもあります。

またすべてのケースで、薬による治療が必要とされるわけでもありません。


一般に5種類以上の異なる薬を飲むべきではないという主張もあり、更年期障害のように特定の原因の見立てが難しい病気はなおさら、治療薬の追加には慎重に対処すべきです。

生活に大きな支障がなければ、食生活の改善睡眠・休息に充てる時間を増やす等によって、自立神経系・内分泌系の安定を待つのが最善の対処法となるケースもあります。


ホットフラッシュ以外の主な症状については、更年期の症状(2)~その他の不定愁訴でご説明します。


次の記事は「更年期の症状(2)~その他の不定愁訴」です。

ひとつ前の記事は「更年期障害の原因~8割方はホルモンの低下・減少」です。


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